カテゴリ:教育
私は結構口うるさい教員の一人だと思うのですが、毎度毎度口を酸っぱくして学生に説教しているのが、メールの書き方です。
今は教員にコンタクトを取るのもメールが一般的になっているので、しょっちゅう学生からのメールが入るのですが、最も困るのは「誰からきたのかさっぱりわからない」メールです。
学生としては友人どうしと同じ要領で携帯・スマホから打ってきているのでしょうが、PCで受信する私からはわけのわから… >>続きを読む
私は、自身の大学や仕事の関係で、医師や大学教員など同業者の友人や知り合いが多いのですが、その人たちが親として生活している姿を垣間見ていると、??と思うことも結構多かったりします。今日はそんなお話を。
医師であるとか、親も医師だとか言うと、「やっぱり優秀な家系なんですねえ」と言われることが多いのですが、実際には脳の機能は遺伝的な部分は高々2割くらいなもので、残りは生後の脳の育ちに依存するところ… >>続きを読む
私がやっている仕事の中で関わる子どもたちは、ひとりひとり全く違った個性を持ち、全く違った成育環境を持っていて、さらにはその子どもをとりまく複数の大人たち(親や祖父母たち)や子どもたち(同級生や兄弟など)まで全く異なるので、それこそ本当にケースバイケース、個別に対応を考えなければいけない、ということが常識です。
ある知り合いが先日、小学校5年生の子どもが通っていた個別指導の塾を辞めさせたという… >>続きを読む
最近、いろいろなところで二極化、という言葉を聞きますが、私自身も本当に様々な場面でそれを実感します。
例えば小学校の授業を見学に行くと、高学年のクラスの算数の授業などでは、どんな課題にも真剣に取り組み、先生の意図を汲んで適切な発言を行う聡明な子が数名いて授業をうまくリードしている一方で、姿勢もグダグダ、下手をすると机に突っ伏して寝ていたりする子がやはり数名見受けられます。この子たちはもちろん… >>続きを読む
昨日、大学の卒業論文発表会があって、今年も悪戦苦闘の一年間の学生の指導が終わりました。いつも学生達からたくさんのことを学ばせてもらってます。特に、「育てる」って、とか「教育」って、とか基本的なことを一番学ぶのは何を隠そうこの卒論指導からで・・
はっきり言って私が求めるものは高いし、正直教育学部の学生達にはハードル高すぎかもしれない。時には泣きながら取り組んでるのもわかってます。
でも、でき… >>続きを読む
星先薫さんという方の本(一日千笑、苦あれば楽あり)を読む機会があった。自閉症という診断名を持つ娘さんの学習(公文式に幼児期から通った)と日々の生活の記録である。
正直、娘さんの障害についての記載は誤解を招くような部分もあり(私に言わせれば生まれつき高機能自閉症、つまり知的障害としては軽度のレベルの方、としかいいようがないのであるが、星先さんは中度の自閉症であったのが、公文で軽度に引き上げられたと… >>続きを読む
「子どもが好きなんですぅ。だから小児科医になりました」なんて自己紹介する新人研修医に昔から反発を感じていた。実家が小児科の開業医だったこともあり、患児の状態の急変に、夜中でも、出かける予定の休日でも、いつでも飛んで行かなければならない小児科医という職業を熟知したうえで選択した自分があるからである。子どもを「生命体」として認識して、その内部でめまぐるしく起こっている変化を見逃さない冷静な目がなければ… >>続きを読む
先日参加した早起きサイトのシンポジウムは大盛況で内容も濃く、とても楽しかったし勉強になった。百ます計算の陰山先生が、全く立場が違っていても私たちが考えている「現代の子ども環境の危機は、親の意識改革をしない限り救えない」という全く同じ意見をお持ちであることが、皮肉にも私としてはますます現代日本に対して危機感を募らせる結果となった。一日平均2.7時間テレビを見て、遊びといえば友人同士集まってテレビゲー… >>続きを読む