カテゴリ:子育て
育児書は興味があるのでよく目を通すのだが、今の育児法の主流は「ほめて育てる」である。ほめてやることで、脳に「快」の刺激を与え、がんばろうという向上心の動機付けをする、また自分を信じ、自分の存在を無条件に大事だと思う心を養う、という理論は脳科学の考え方からも理にかなっており正しいことだ、と私も思っている。 しかし、叱る、という行為も「ほめる」と同様とても重要で難しい育児の鍵のひとつであることを親御さ… >>続きを読む
今日も引き続き「硬い子」の話。最近「こだわりのラーメン」とかいう使い方が多くなってきて、一般に「こだわり」という言葉が浸透したせいか、よく親が自分の子供を「こだわり」と表現する場面に出会うことが多いように感じる。たとえば、先日デパートの子供服売り場横のトイレで大泣きしている3歳くらいの子供のことを母親が父親に「いつもここへ来た時に入る個室に誰かが入っていて泣いてるの。この子のこだわりだからねえ」と… >>続きを読む
最近、というか問題抱えて外来に来るこどもを見ていて一番気になるのが、「硬いなあ~」とあきれてしまうような子が多いことだ。硬い、というのは適切な用法ではないのかも知れないが、結構業界仲間では使っている。簡単に言えば「融通がきかない」「遊びがない」心と頭がカチコチになっている状態。「学校に行きたいけど、朝全然起きられないし、おきても頭痛がするし。。どうしたらいいんでしょうかっ!」と悲鳴のような声を上げ… >>続きを読む
思春期に壊れてしまった子供たちとその家族を診ていて特徴的だなと思うのは、自分の子供の本質的な性格を理解できていない親が多いということである。愛情がない、とか虐待している、とかいうわかりやすいケースはむしろ少なくて、どちらかといえば、かまいすぎるくらいに子供のことをかまっていて、なにくれとなく世話をやいたり、習い事をさせたり、「子供のために」仕事をやめて家にずっといてあげたり、という親のほうが圧倒的… >>続きを読む
中学二年の不登校の子を持つお母さんAさんは「子供の務めである"学校へ行くこと"を放棄しているわが子の姿に心から腹が立ち、いらいらする。毎日毎日早く学校に行け、と文句ばっかり言っている」という。ところが、同じ中学二年の不登校の子を持つお母さんBさんは「最初はね、私も腹を立てていたんですけれども、だんだん子供が毎日いることになれちゃうと、一緒に昼のドラマ見てあーだこーだ言ったり、家事を手伝ってもらった… >>続きを読む