目が見える!
8月末に白内障の手術を受けました。
若い時から紫外線をバンバン浴びながらDNAの実験してたので、仕方ないとはいえ、こんな早く…と、内心ショックでした。
手術は日帰りだけど、その後1ヶ月くらいは感染や傷口が開くのを厳重に予防しなければならないので安静に過ごさねばならず、仕事の調整も難しい身としてはこの時を逃せばもうあとはない!という狭いウインドウの中でやっと確保した期間です。
本心を言えば、生まれて初めて受ける手術なので、とーっても不安で怖い。が、曲がりなりにも医師という職業人ですから、微塵もそんなそぶりを見せずに術前健診受ける……はずだったのですが、「あの、麻酔って表面だけなんですよねっ、全部見えるんですよねっ、あのっ、めっちゃ怖いんですけど!!」と叫びまくって眼科医に苦笑いされた成田です(恥)。
実際は、白内障がひどくなってたので、手術台に乗っかって先生に「では、目の前の3つのライトを見てて下さいね~」って言われても「3つに見えません!」という状態で、だからあんまり恐くなかったです。むしろ、途中、眼内レンズが入った瞬間にそのライトがはっきり3つに見えだした感動に、すっかり手術中にうれしくなりました(笑)。
ということで見事目玉が取って替わった成田ですが、ビックリ嬉しい誤算がありました。白内障の手術をしても、視力が劇的に良くなることはありません、と重々言われてたので期待してなかったのですが、術後安定してみると、裸眼で0.6~0.7くらい見えてる!
生まれてこの方ずうっとド近眼で、0.1見えたことがなくて、朝から晩までコンタクトレンズつけっぱなしだった私が今、裸眼で毎日生活できるのです。何てありがたいことでしょうか。普通の薄いめがねをかければ、1.2まで視力が出る…本当に夢のようです。
本当にこの年齢で白内障になって良かった、と今は思えます。手術したおかげで人生、変わりましたもの。これがあと20年後だったら、ちょっともったいなかったかも。
伊能忠敬は、49歳まで真面目に家業を盛り立て働いて、50歳から天文方高橋至時に弟子入りして日本の測量の旅に出て功績を上げました。「人生二山」、これからますます寿命は延びて、50代から今までと全く違う二山めの人生が切り開かれるのが当たり前になるのでしょう。私も、ちょっとこれからが楽しみになりつつある、今日この頃です。
それにつけても、約3週間にわたりお仕事をほとんどお休みさせて療養させてもらうのを快く了承してくれた仕事仲間の皆さんと、手術に付き添ってくれた娘には大感謝!です。ご迷惑をお掛けした患者さんやアクシスの会員さんを含め、皆様ありがとうございました♪