思いもかけぬ出来事
暑いですねえ~。皆さんお元気ですか?
私は久しぶりに新幹線の人です。講演会の旅です。
よい天気なので、進行方向右側の席を陣取り楽しみにしてましたが、残念ながら富士山はちょうど雲の中。裾野の景観を楽しんでおります。
新幹線備え付けの雑誌「ひととき」に目を通していたら、田中修さんのエッセイ(思いもかけぬ出来事)が目につきました。小倉から最終の新幹線に乗ってうっかり寝過ごして名古屋まで来てしまったときに、駅員さんの計らいで、翌日その切符のまま京都に帰れた、というエピソード、おっちょこちょいの私としては親近感を覚えるステキな話です。
なんかそんな、皆様のご親切のおかげさまで助かりましたわ、的な経験を、私も結構頻繁にしてる気がする…とおぼつかない記憶を探って、一番に思い出したのが2年ほど前の事。
講演会の前にどこかへ娘を送っていくため、二人で某市に車で行きました。
1時間くらい時間があるので、お昼を食べよう!! そうだ、まだ11時半だから、評判のあのお店のランチに行こう!と慣れぬ街でナビの地図を睨みながら車を進めました。
最後の曲がり角で、娘が「ここ!」と言うのがどこかわからず、行きすぎてしまい、再度回って戻って来たときにはもう11時45分。
「ちょうど、満席になっちゃったんです。ごめんなさい…」と言われて、すごすご二人で店のドアを出たその瞬間に大喧嘩が始まりました。「もうっ!!あんたがちゃんと曲がり角を適切に指示せえへんから、せっかくやったのに入れへんかったやん~!」「なに言うてんの!?お母さんがどんくさくてまがりそこねたんやんか!!私はちゃんと指示しましたっ!」(ちなみに、関東生まれ関東育ちの娘は、特に喧嘩の際に、fluentな関西弁を話します。)
しばらく大声で店先で言い争ってたのですが、しゃあない、今から別のお店いこか、と車に戻りかけたその瞬間、お店の玄関がガラガラっと開きました。
「あの~、今物をどかして他のお客様にもちょっと詰めて頂いて、お二人様分のお席、ご用意しました。狭いですが、よろしければどうぞ。」
恐縮しながら感謝感激でお店に入ったのは言うまでもありません。
「お店の中にケンカの声が丸聞こえで、こりゃあの親子ヤバいぞって思って、何とか席を作ってくれたんだよお。親切だねえ。」と娘はウソぶいておりましたが、娘よ、母はちょっと、いやかなり恥ずかしかったぞ。
あ、田中さんのとはかなり格調が違う気がしてきました~(汗)
もうすぐ目的地の京都に着きます。
暑い毎日ですが、皆様ご自愛下さいませ。