ブログ「子育て科学日記」

絶対になんかを拾う、癖

皆さんこんにちは。

この6月は、本当に寝ていることが多い月でした。
坐骨神経痛が悪化したために、とにかくびっくりするほど足が痛くて、身動きが取れない。
パソコンをどういう姿勢で保持しても打てない。
車の座席に、どの向きに座っても激痛。
それどころか、食卓に座ってご飯を食べることもできないので、ずっと立ち食い、つまみ食いでした。

寝ても痛いのですが、まだ体重がかからないだけましってことで、本当に、暇さえあれば横になっていました。
同じ体位だと5分で痛くなるので、悲鳴あげながら体位転換しつつ、小さなDVDプレーヤーの場所を移動しながら、ひたすらDVDを見ていました。
たぶん、50枚くらいは借りた気がします。

すぐには返しにいけないので、古いものを長く借りてじっくり観ました。
「欲望という名の電車」とか「サイコ」とか「サンセット大通り」とか「お熱いのがお好き」とか有名だけどちゃんと観てなかったので改めて、「古いけど良い」(OLD DAYS BUT GOOD DAYS) をかみしめていました。

色々と発見があるのですよ、これが。

例えばビリーワイルダーの「サンセット大通り」。
簡単に言えば落ちぶれた女優が若い脚本家をたぶらかす(?)お話しですが、舞台は、無声映画の時代が終わってどんどん華やかになってきたころのハリウッドです。
セットが組まれ、かりそめの街景色になっている映画撮影所の通りを、若い脚本家と一緒に仕事している若い女性が複雑な心情を抱えつつ一緒に歩く、そのシーン・・・
「あれっっ??」これって・・・
そう、つい最近見た、あの「ララランド」と全く同じ構図、配置!
よく見れば登場するお店の場所も雰囲気もそっくり。
そうかあ、ララランドはこのサンセット大通りのオマージュだったんだ!

例えばヒッチコックの「サイコ」。
失踪した恋人を探しにきた男性が、怪しげな洋館の窓に映る老婆の影を目撃します。
近くの食料品店で「あそこのおばあさんを見たよ」と告げると、店主が「そんなわけないよ、おばあさんは10年前に死んだよ」と答える。そこで彼はいうのです。「そんなはずはない。しっかり見たよ。僕は視力は良いほうなんだ。」
「あれっっ??」これって・・・
日本語字幕を使わず、英語字幕で見ていた私は、”I saw her clearly, since my vision’s 20/20″
というセリフにびっくり。

そう、Katy Perry のGhostという曲に全く同じ歌詞が~~!!
このセリフを使ってたのね、Katyさん!

こういう「トリビアネタ」を発見すると、足の痛みも忘れて興奮する私です。
痛くて、つらくて、長い闘病生活でしたが、おかげさまで、こんな面白いネタをつかんで立ち上がれた!
転んでもタダでは起きない癖は、関西人だからなのか、天性のポジティブ性格なのか。

でも、つくづく思いました。
本でも映画でも、やっぱり「古典に戻る」ことは大事だけど、日々新しい情報に流されていると、なかなか原典に戻れない。
たかが1か月程度の闘病で大げさですが、PCにも向かえない究極の仕事遮断状況があったからこそ、今回のような発見ができたんだなあって。

ああ、私に大切なことを気づかせてくれた坐骨神経痛よ、ありがとう・・・
とまではなかなか言えないけど(笑)、でも、自分が錆びつかないためにも、どんなときでも何かをつかんで起き上がろうとする癖は、これからもぜひ持ち続けたいと思います。

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