ブログ「子育て科学日記」

わたしとえびせん

えびせん、なつかしいですよね。
か○ぱえびせん。

昔々「やめられない、とまらない♪ か○ぱえびせん!」というCMがテレビで流れ、全くの子どもであった私は虜になったものでした。

あの、微妙にひねられ、溝を刻まれた長さ5㎝内外の細長いせんべいに、絶妙な塩味とエビの香りをまといつけられたか○ぱえびせんは、それまでの「大福」とか「しょうゆせんべい」といったおやつの常識を破りましたね。
幾度となく「やめられなく、とまらない」状態になり、食べ過ぎて夕食が入らなくなり、親にこっぴどく叱られました。

でも、日本の食品業界の研鑽は目覚ましく、その後どんどん新規のおやつ(ポテトチップスとかポ○キーとか)が参入してきて、いつしかか○ぱえびせんをおやつの筆頭に持ってくることはなくなり、姿をほとんどみかけなくなり。。。。。数十年が過ぎて。次に衝撃の再会を果たしたのは、アメリカセントルイスでした。

セントルイスというところは、日本人が多く住む町でもないので、日本食はなかなか手に入りません。
そのため、足繁く通っていたのは、「Hyundai」という韓国食料品店でした。
そこには多少日本のもの(冷凍庫にいつもおか○納豆が凍っていました)もあって、重宝していました。

ある日、Hyundaiに買い物に行った私は、入り口付近でSALE!と売っていた袋菓子にびっくり!
「か、か○ぱえびせんだ~!」
あの、妙に空気がいっぱい入った赤っぽい袋の形状。
表面に商品のアップ写真とエビのイラスト!
これは、あれだ~~!!
さすがに幼少期に強烈にインプットされた記憶は正確です。
即座に認知して手に取り、迷わずレジへ・・
そこで気づきました。
「これ、偽物やん」
めっちゃ似てるんです。
日本の会社が外国向けに生産しているものも流通しているのですが、これは、めっちゃ似ているのですが、明らかに「偽物」。純韓国産。しまった~!!

でも、買ってしまったものは仕方ない。
車の中でさっそく開封すると「お~!!」
えびせんでした。まごうかたなく、えびせんでした。
その時の衝撃と喜びはいまでも鮮明に覚えてます。
日本から何千マイルも離れたこのセントルイスで、私は、幼少期に虜になったえびせんが食べられている~~~!!
外国生活、楽しくもあるが常に気を許せない緊張の毎日がふわっとほどけていく感じを味わえたのです。

そんなことで、私にとってか○ぱえびせんとは、心の友と言いますか、記憶の原点と言いますか、とにかく見ると「やめられない、とまらない」ネコにとってのまたたびのようなものなのでございます。
が、日本に帰国してからは、めったにスーパーでもコンビニでもお菓子売り場にはほとんど立ち寄らない私ですので、か○ぱえびせんをみかけることもなく、また十数年が過ぎました。

そして先日。
また、突然出会ってしまったのです。えびせんに。
ふらりと出かけた某所の売店。
「あれっ!!?か○ぱえびせんじゃん!」
あの、妙に空気がいっぱい入った赤っぽい袋の形状。
表面に商品のアップ写真とエビのイラスト!
もちろん純国産。

買ってしまいました。
そして、食べてしまいました。
おいしかったです。懐かしかったです。
やっぱ、大好きです。えびせん。
良かったです、また出会えて。
・・・たったひとつ、翌日が「人間ドック」であることさえ除けば。

せっかく、年に一度の「ハレ」の日(?)、体重計に乗るその一瞬に向けて、1週間前から計画的に綿密な体形調整を行ってきたというのに。
せっかく、毎日1時間のウォーキングをして備えてきたというのに。
せっかく、お酒も結構控えてきたというのに。

当日私の体脂肪率は予想の数値より1%高かったです。
前日のえびせんが私の1%の脂肪を形成したのですね。感無量です。

わたしとえびせんのおはなしでした。

ページの先頭へ