ブログ「子育て科学日記」

明けない夜はない。地球のどこにいても。

先日、ダイヤモンドヘッドの登山をしました。
3度目のハワイにして、初です。

…いやあ、ビックリしました。
朝5時台の真っ暗な登山道入り口に観光バスが何十台も連なって、6時の開門を今か今かと待っている!
乗客はほぼほぼ日本人オンリー!!

ですから当然、登山が始まるとそこは渋滞気味の国道2号線のようで、車間距離約60cmのtailgater。黙々、いや、朝は異様にテンション高い成田母子のみが騒ぎながら、ひたすら一列に、真っ暗闇の中、みんなで頂上を目指すわけです。

これが意外に侮れない急斜面だというのに私たちのパーティーときたら…、6人もいながら、一人も懐中電灯を持っていない!!
なので、用意の良い日本人にますますtailgateして、おこぼれの光を頼りに必死で足元を見つめ続けてたわけです。

ときどきずっこけて崖下に転がり落ちそうになりながら歩くこと約15分、突然、娘が言いました。「あれっ!なんか、足が見えてきた!!」そうなんです。いつのまにか少ーしずつ、闇が薄らいでいたんです。

その後15分程で頂上にたどり着いた時には、あの漆黒の闇の気配はすっかり姿を消し、セロトニン分泌準備状態の暁色が取って代わっていました。
日本でも毎朝この時間帯に活動している私ですが、この日改めて納得しました。
「明けない夜はない。たとえどこに存在していたとしても…」
地球という惑星の上に色んな偶発的な出来事が重なってできた生命体は、46億年経てまだなお、太陽を中心に回遊する地球の正確さがある限り、存続し続けられるのだ、ということなんですね。
心の底から、ありがたい、と感じました。
太陽と地球がお互いに引き合う力が存在し続けること、太陽が表面温度6000℃を失わずに炎を燃やし続けてくれていること。

人は、絶対にその事を忘れてはいけないのに、平気で太陽に背いた生活をします。自ら滅びの道を選ぼうとしているかのようです。
太陽と地球の偶然のランデヴーの価値をもっともっとたくさんの人に思い出してもらいたい。
そして願わくば、私自身も、太陽のようにエネルギーを誰かに渡し続け引き付け続けられる存在になれたら、と願う年の始めでした。

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