ブログ「子育て科学日記」

真摯であること

基本、テレビを見ないので、あまり興味もありません。
でも、時おりテレビの方からお声をかけて頂くことがあり、何かの役に立てるならと受けさせてもらったりします。

でも、テレビって、すごーくたくさん一生懸命話をしても、実際の放映ではその中の数秒だけ、しかも都合がよい部分だけ切り取られて強調されるので、間違ったニュアンスで伝わってしまうのでは、と危惧することもしばしばあり、正直、紙媒体ほど信用できないと思っていました。

昨日NHKニュースの中で、一言コメントをさせて頂いたのですが、実はこれ、本当は2週間前に放映される予定でした。
でも、放映予定のその日に大きなニュースが入ってしまったので、ひどく短縮されたバージョンでしか放映できず、大事な実際の患者さんご家族へのインタビューVTR等が全部カットされました。

実は夏にも同じようなことがあって、結局その時は完全にボツになってしまったので、またかと諦め半分、でも担当の記者さんには、せっかくのご家族の声をぜひなんとか活用して下さいね。とお伝えしていました。

それから2週間、担当の記者さんは全国津々浦々の学会、シンポジウム、講演会等を当たり、何とかこの素材をボツにしなくて済むためのとっかかりを模索してくれました。その結果が昨日の放映だったのです。
ほんの3分ほどとはいえ、もう2週間も前の古いネタを全国ネットのニュース番組の中で放映する枠を獲得するのに、どれだけ努力してくださったのだろうと、門外漢ながら私にも想像がつきます。

実際にご家族の話を聞いて、その思いに胸が一杯になった。だからどうしても伝えたいと思った。何とか上司に掛け合って時間を作ってもらえるように交渉して、「ニュース」として改めて放映できる道を模索したい。
そう真摯に語って、言葉通り行動してくれた記者さんに感服しました。

テレビという媒体にもこういう考えを持ち実行して下さる方がちゃんといるんだ!と思い、本当に嬉しくなりました。

……がっ!!
やはりテレビに映るのは苦手です。
できれば、覆面を被って出させて頂きたいです(苦笑)。

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