ブログ「子育て科学日記」

プチ家出のおもひで

先日、プチ家出をする機会!?があり、ひたすら流山の街をほっつき歩きました。とは言えそこは江戸検道を修行中の身(笑)、せっかくならとずっと行きたくて行けていなかった「流山といえばここでしょ!!」の陣屋跡へと向かいました。

もちろん皆さんご存じの、近藤勇、土方歳三ら新撰組の残党が最後に逃げ込み、近藤が薩摩藩に捕縛された場所です。

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それは1868年4月3日のことだったそうで、そのわずか8日後に薩摩藩邸で、無血開城の話し合いが行われたわけです。もしこの捕縛の際に戦闘が起こっていたら無血開城はなかっただろうという解説の方のお話しが身に染みました。一つ一つの出会いや出来事が、偶然ではなく必然と考えると生きることすべてにもっと真剣になれそうです。

陣屋跡の数十メートル先には、閻魔様が祭ってある閻魔堂があり、その日はラッキーなことに御開帳の日で、閻魔様にお会いできました。
私の、実に俗世的かつ利己的にざわつく心を、恐いお顔で諌めて下さる姿に感動。
浅黄色の「誠」と描かれた陣羽織を纏ったボランティアの方たちと言葉を交わした後、流山駅から憧れの流山鉄道乗車。
初夏ののどかな景色の中をゆったり走る超ローカル線ですが、意外に地元の方たちの足になってることにちょっと驚きました。

最後はずっとお参りしたかった東福寺。
この素晴らしい朱色の山門と急な石段が街中とは思えない荘厳さを醸し出してます。

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境内は静まり返り、またしても私の邪悪な心をすべて暴き出されるかのような空気のなかで、鳴らした鐘の音に自分で怯えつつ、祈りを唱えて参りました。

素敵なプチ家出でしたが、何十年も凝り固まったこの頑固な性格がこれしきで劇的に入れ替わるはずもなく(笑)、帰ればまた元の木阿弥、煩悩に振り回される私です。が、これ以上性格が歪まないように、時々はこうやって変わらずそこにあるいにしえの空気に触れにいこうと思いました。

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