ブログ「子育て科学日記」

時間がないから脳は育つ

今年も気がつけば、残り少なくなってきましたね。皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

私は、この時期卒論が佳境に入り、アメリカ学校研修に行く学生の英語のレッスンプランの添削依頼が怒濤の勢いで入り、相変わらず講演会は定期的に行われ、と同じかやや急ぎのペースで物事が進行してる毎日です。

でも、最近の私のゼミ生は本当に優秀な子ばかりなので、私は以前に比べれば大いに楽になってます。公式な締切は1月中頃ですが、うちのゼミ生たちは年内終了を目指してどの子も仕上げに向かって書き続けています(自慢)。

最近考えているのですが、人間誰でも一日は24時間な訳で、それをどう割り振っていくかが生活ですよね。
今の日本人って、一般的に「やらねばならないタスク」が増えた時に一番に選択するのが「寝る時間を減らす」だと思うのですよね。
でもこれって、脳を育てるのとは真逆に働くのですよ。
だって、「単位時間に処理できる情報量を上げる(PCで言うとCPUを上げる)」ことが脳育てな訳で、寝る時間を削って同じ処理速度で作業続けるのではその訓練をハナから放棄してるわけですよね。
その上記憶の整理と固着に重要な役割を持つ睡眠を短縮したのでは……日本人はバカになり続ける道を選択してるとしか思えません。

中学生や高校生の親御さんたちも、自分がそうなので子どもに「寝ないで勉強を長時間しなさい」と指導することが多いようです。
……ナンセンスです。

むしろ、「毎晩8時間は絶対に寝なければいけないし、家の仕事も分担しなければいけない。部活もあるし、友達とのつきあいもある。その中で、行きたい大学、高校の合格を勝ち取るには!?」としっかり考えさせれば、どこをカットして時間を確保し、その確保された時間の中でいかに効率良く学ばねばならない内容を学習できるか、子どもは考えます。
……と、私は思ってます。

先日娘が言いました。「今超忙しくてやらなきゃならないことをする時間が足りない。それなのに、スマホを見るとついいじっちゃうんだよね~。だからこれから、晩御飯のあとは、絶対にスマホを視野にいれないことにした。」

本当に視野に入れてないのか確認してないですが(笑)、「自分で考えて、問題解決しようとする」だけで、少しは脳が育ったかな、と思います。

大学のほとりを流れる元荒川、朝の清々しい散歩です♪

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