ブログ「子育て科学日記」

公園の閉鎖

皆さんこんにちは♪

今日はステキな秋晴れです。
成田は今、久し振りにちょっと気持ちがゆったりしています。
締め切り迫る原稿もないし、授業はそれなりに粛々と進行中だし、そして今日は茨城県民の日だし(笑、全く関係ないのですが)…

本日は午後から神奈川県で講演会、でもそういうことでちょっとゆったりしていたので午前中、久し振りに江戸歩きをしました。
秋葉原から出発して伊東玄朴の家と最初の種痘所があった場所を探し当て、神田明神と湯島聖堂を訪ねて、水道橋まで歩きました。
江戸時代から残っている大銀杏は圧巻で、だから東京都のマークは銀杏なのねと納得しながらのお散歩でした。

がっ、神田明神近くにある、滝沢馬琴さんのおうちの跡を訪ねようとしてビックリ!
芳林公園の中に案内板があるはずなのですが、なんとなんと、公園がガッチリ鉄門で閉鎖されている。立て札には「朝7時~夜7時までは親子連れ専用です。隣の公民館で手続きをしてから使って下さい。」ですって!!

覗いて見たけど、遊具が寂しそうに人待ちしてて、一組の親子もいませんでした。
そりゃそうだろうなあ、と思います。だって、まるきり上野動物園の檻状態ですもん。
鉄門前にはたくさんのおじさん達が立ってタバコを吸ってて、ここにもし親子連れがいたら、間違いなく眺めますよね……

何だか本当に日本は間違った方向に進んでいるなあ、と思います。
育ち中のか弱く幼い子どもが、危ないことに巻き込まれないように、危険なものはすべて子どもの回りから排除しましょう、ということが余りにも神経質に、そして過剰に進行しています。
親はひととき安心ですが、そのツケが子どもが大きくなった時に思いもよらぬ形で返って来てしまうことがあることを、世の中の皆さんは未だに本当に知らないのでしょうかね。

自分に起こる厄災は、きっと誰か(特に親)が取り除くものだ、と信じて疑わないので、単位を落とされると親に何とかしてもらおうとする子、「これは危ない!」という動物の勘が全く働かないのでデートDVの被害者になる子、そして「見知らぬおじさん」との会話を禁じられて育ったので、目上の人物に何をどう話したら良いのか全くわからない子……

大学の保健センター長をしていると、ビックリするような大学生に数多く出会います。他大学の先生に聞いても同じ状況のようです。
日本の子どもたちは、大人の過剰な「心配」のお蔭で、着々と悪い方向に向かっています。本当に「心配」です………。

ま、ということはさておき、私は馬琴の住居跡の説明書を見られなかったことが大変心残りなので、次回は朝7時より前に訪ねて来ようと思いました♪

神田明神の大銀杏
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