自己モニターする力
先日朝ごはんを食べているときに娘が言いました。
「今日、朝ごはんなのに、なんかガツガツしない。私、体調悪いのかも。」
(注:うちの家では、朝ごはんが最も活力ある食事でして、全員ガツガツするのが慣例なんです(笑)。何といっても早起きなんで・・)
で、確かにその後ちょっとのどが痛くなり、咳が出て、軽い風邪と判明しました。
これって、娘が2歳のときには絶対言えなかったことなんです。
つまり、きちんと「からだの脳(もしくは古い脳)」が育って、自分の体が「ちゃんと」働いていることが自己モニターできるからこそ、調子が少しでも悪くなるとたちどころにわかるようになるのですよね。
もちろん娘はこのあと部活などを休んで、身体を休めるように心がけ、学校は休むことなしに数日で全快しました。
娘と同年代の子ども達と接していて、とても気になるのは、この「自己モニター力」が極めて低いことです。
例えば学校の成績が抜群に良くて、素直だし友達も多いし学校にも何も文句も言わず通っていたはずの中学3年生が、ある朝突然ひどい頭痛や吐き気、腹痛などを訴え、布団から全く起き上がれなくなり不登校に陥っていく、なんてことを良く聞きます。
でも、往々にして「突然」発症したというのは間違いで、実はずうっと前からじわじわ症状が始まっていたのに、周りはもちろん、本人すら自分の体に起こった異変に全く気が付かずに同じ生活を続けた挙句、取り返しのつかないひどい状態になって倒れてしまった、というのが事実なのです。
だって、成績を絶対に落とさず維持するために毎晩必ず2時、3時まで頑張って勉強し、友達関係を壊さないで維持するために休日も友達の誘いを断らずに出かけ、親から嫌われないように、何を言われても反抗せずに暮らし続ける中学生なんて、聞いているだけで疲れるではないですか。それをおかしいと思わない大人も、はっきり言って私は変だと思います(私にその様子を報告するときにむしろ得意げなお母さんも多い)。無理をしている子どもには、大人がストッパーにならなくちゃ!!
昭和30年代の高度経済成長期あたりから日本人が身に着けた悪習の一つですね。「寝ないで働き続ける」が美徳、みたいな。
子どもにそれを押し付けるのは間違いです。
「燃え尽き症候群」なんてカッコつけて呼ばれてますが、私に言わせればただただ脳が育ってないだけ!のことです。自分自身の体の声にすら耳を傾けられない人間が、他の人間の心の声に耳を傾けられるはずがない、と思いますよ。脳の育ちの順番とバランスを考えれば、それは当たり前のことです。
各ご家庭でもう少し丁寧に子どもとご自身の脳育てをしていただきたいです。そうすれば、もっと世の中ステキになるはずです。
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