ブログ「子育て科学日記」

楽しく生きよう

だいぶ前になりますが、平賀源内と杉田玄白の関わりとその生き様を描いたお芝居を観に行ったことがあります(非常の人何ぞ非常に)。
源内役を佐々木蔵之介さんが演じておられました。
もちろん内容も楽しく素晴らしいものでしたが、最後のカーテンコールのときの蔵之介さんの笑顔がなんとも素敵で、なんだか見ていて「あ~今日ここに来られて良かった。」と心の底から思えました。
私はあまりテレビも見ないので、蔵之介さんを拝見したのはほぼ初めてだったのですが、途端に好きになってしまいました(笑)。
私はライブや演劇に結構しょっちゅう足を運びます。それぞれに歌やストーリーが素晴らしかったり、アドリブが面白かったり、いちいち感激して帰ってくるのですが、やはり一番嬉しい瞬間、来てよかったと思う瞬間は、こうやって全身で「楽しいぞ~~!」オーラを出している老若男女の人間を生で見られたときですね。

「楽しい」を感じて、それを表現するのに年は関係ないと思います。
というより最近は、若い人ほど「楽しい」を感じているのやら感じていないのやら、表現している人を見る機会が少ない気がします。
特に子ども達がその傾向大って気がするのは私だけでしょうか。
今年の夏休みに神奈川のシーパラダイスにお仕事で行ったのですが、お仕事で伺っている私ですら、アザラシだ!おおジェットコースターだ!とワクワク騒いでいるのに(うっかり講演会前にジェットコースターに乗ってしまって声がかれてしまいました(恥))、園内移動のバスの中でずうっと下を向いてゲームをやり続けている無表情な兄弟(推定小学生低学年)を初めとして、無数の無表情子ども軍団を発見して
しまいました。
でも、いまどきはこんな子たちって珍しくはないですよね。いろんなところでこういう子ども達を見る気がします。

こういう、何をやってても笑顔もなく、歓声もない。そんな子ども達ってきっと早く身体も心も老いるような気がします。
だって、ライブで見る演劇者たちやミュージシャンって全然年取らないもん。
だから私は、いつも楽しいを感じて表現できる人間になって、不老不死を目指したいと思います(笑)。

冗談はさておき、実際臨床の現場や講演会では、私はいつも、笑顔を用意し楽しい気持ちを意図的に作り、気合を入れて患者さんや聴衆の方たちとお会いするように心がけています。
楽しい気持ちでいる人間からのエネルギーが、一人でも多くの困った人を元気にするよう働きかけてくれるように祈りながら、毎日たくさんの方とお会いしています。
それが、最も効く治療薬、最も伝わる手段だと、私の観劇経験から確信しているからです。

でも本当は、私が切に願うのは、すべての子どもに関わる皆さんが、私と同じ気持ちを持っていただけること。
つまり、「楽しい!」を表情に、声に、歓声に、仕草に毎日毎日子どもの前で表していただくこと。
だってそうすれば、子ども達も素直に「楽しい!!」と歓声を上げるようになると思うし、シーパラダイスで無表情・無言でゲームに没頭することもなくなると思うから。(私も相当騒ぎましたが、お仕事の時同行していた私の娘14才は、私以上に騒いではしゃいでおりました、はい)
本当は、私がシーパラダイスで一番気になったのは、子どもを連れている大人たちの限りない無表情・無関心さなんです。
これでは子どもはゲームに没頭するわなあ~と思ってしまいました。
皆さん、もっともっと、「楽しい!」を素直に表現しましょうよ。

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