おうちにもアンパンマンがいるから、大丈夫!
昨日久々に平日のお休みでした。そういう日って普段に増して忙しいのが悲しい主婦業・・(なんて言えるほど主婦業してないよ、と皆に言われますが)
朝から家の修理の日程決めや普段できない大きい洗濯、庭の伸び放題の草木の手入れ、と汗だくで働き、一息つく間もなく、次は郵便局に銀行めぐりです。
平日の3時までしか開いてないから、窓口でしか解決しない用事はこういう日にまとめて出来るだけ効率的に済ませたいのですが、なんだか昨日私の担当になった人たちは郵便局でも銀行でも、皆やたらゆったりしてて、なかなか進まない・・・
イライラしながら名前を呼ばれるの待っていたその時、「アンパンマン~~~」という声が聞こえました。
見ると推定1.8歳くらいの女の子が銀行に置いてあったアンパンマンの置物を抱っこし、今にも持って帰りたそう・・
お母さんが用事を済ませるまでの間しばし仲良く遊んでいたと見え、置いて帰るわけにはいかないのだ、的オーラを発しております。
お母さんは私と同様、次に回らなければならない場所があるらしく、半身自動ドアから出ている状態。
「アンパンマン~アンパンマン~」と女の子の声が涙を含みつつあるその時、お母さんは一言言いました。
「○○ちゃん、ほら、アンパンマンはおうちにもいるよ。だからね、大丈夫だよ!」
怒りを全く含まない朗らかな声の調子で自信満々に言い放つお母さん。
女の子はさらに「アンパンマン~」と言いましたが、お母さんは同じ調子で「おうちにもアンパンマンがいるから、大丈夫!」「大丈夫よ、○○ちゃん」と繰り返します。
するとどうでしょう。女の子はすっと置物をもとの場所に置いて、すとすととお母さんのそばに行き、何事もないかのように自動ドアから出ていきました。
素晴らしい!
私がいつも言っている「こじつけで良いので、論理的大丈夫を親御さんが言い続けること」が本当に有効である、と目の当りにしてとても嬉しかったです。
このお母さんの素晴らしいところはお子さんの名前をきちんと呼び、~~だから大丈夫、と論理的大丈夫の文章を1歳台の子どもにきちんと話していることです。
よく考えれば、本当はお母さんの言っていることって、論理的には突っ込みどころ満載なんですが(例:なぜ家にアンパンマンがいればいきなり大丈夫になるのか、とか今欲しがっている置物と同一のものが家にあるわけではないのになぜ大丈夫と言い切れるのか、など)、それらを凌駕する大丈夫パワー!
このお子さんはきっと大きくなって自分で困った事態に陥っても「大丈夫、大丈夫」と自分に言ってあげられることでしょう。
ということで気持ちはすっかり良くなったのですが、結局さんざん待たされた挙句、銀行の窓口の方の聞き取りミスで、手続きし直しになってしまい、私の用事は半分しか済ませられませんでした。次に窓口に来れるのはずっと先なのに~~(泣)。