黄金習慣
皆様はゴールデンウィーク黄金週間、どのようにお過ごしでしたか?
私は、例年ゴールデンウイークは特に大きな旅行など入れず、年度初めからたまった仕事を片付けつつ、衣替えの準備とかしつつ、心身の調子を整える、という期間としています。
なのでお出かけは単発。大体においてここ数年は演劇等鑑賞や映画鑑賞などを何本か入れることが多い。
これが私の「黄金習慣」です(笑)。
今年は三輪明宏さんの「黒蜥蜴」、及び三谷幸喜・野田秀樹さんの「おのれナポレオン」を観に行きました。
さらに、ダイアログインザダーク(DID)発案者アンドレアス・ハイネッケさんの講演会。
あとは、全方向窓だらけで緑と光と風に包まれる絶好のスポットである(笑)自宅二階でオープンカフェ気分を楽しんだり・・ゆっくりしながら色々なことを考えました(これぞ妄想力全開!モード)。
例えば異質なものを排除しようとする人間の習性や拝金主義だけが支配する世界なら、演劇もDIDも存在しないし繁栄しない。
はっきり言って三輪さんも三谷さんも野田さんも、中学校にいたらいじめられそう~なオーラ満載(笑)。
絶対異質ですよ。
でも現実にはこんなにも人々の共感を勝ち得ている。尊敬を集めている。
そのことだけを考えても、人は思うほど捨てたもんじゃない。まだまだやれることはあるのではないか。と。
いわゆる特別支援教育や発達障害者支援法なる日本のシステムについても、もっと概念から改革する余地はあるのかな、と。つまり、すべての「異質」な人たちは最も尊敬されるべき人たちなのである、ということをDIDのように抵抗なく受け入れられるシステムを作ることができればいいんだ、と。
今回じっくり考えていった先にみつかったのは、私は特別な人を「支援」したいのではなくて、すべての人がすべての人を普通に「尊敬」できる場が作りたい、ということです。
たくさんの特別と言われる人たちと会って、言葉を交わし知ったのはただ「人だ」、ということだけです。
尊敬できる面も、そうでない面も持ち合わせる「人」です。そのフラットな思いを共有したいと思います。
それがアンドレアス・ハイネッケさんの講演会を聴きながら、確信できました。
また「人権教育」に戻ってしまいますが、結局は今の日本に圧倒的に足りないのは「人を敬う」という教育なんじゃないでしょうか。
お母さんがそこいらじゅう走り回る子どもにジュースを与え、叱咤もできずに「お願いだから静かにして」乞うている姿をよく見ます。子が親を敬う=親が子を敬う、です。人間として子どもを敬うなら、子どもが人間としてふるまわないことは是正し、親を敬う子を育てあげる義務も親にはあると思います。
「本気で叱る」は子どもを人間として敬う形のひとつだと私は考えます。
同様に、親が先生を、先生が生徒を、障害のある人を一般の人が、政治家が国民を、など人をきちんと敬わない構図が日本のいたるところで見られます。
私は大きなことはできないですから、まずは「親が子を敬う」という本当の意味について、周りの人たちに少しずつ話をしていければ、と考えました。
これが、私の黄金週間の「黄金習慣」でした!