ブログ「子育て科学日記」

演技力・もしくはエンサイクロペディア

ヘンなタイトルですが、私がこのごろ一番「必要」と思う能力です。
なんのためにって?
う~ん。先を歩く人として、ですかね?
先行く人の中でも尊敬されうまく後進の人を導ける人と、かなり残念な方向にしか持っていけない人がいるなあ、と思うんです。
その、うまく導ける人の共通項ってなんだろうと思って観察して引き出した結論が

演技力・もしくはエンサイクロペディア

なんですよね。

エンサイクロペディアはもちろん「事典」のことです。
無駄とも思える一見関係ないことも含めた幅広い知識をたくさん持つ人ほど、うまく後進を指導できるし、ちょっとくらい「大丈夫かしら?」と不安に思ってても「だ~いじょうぶよ!!うん」と強い目力でうなずく演技ができる人には「頼っていきます先輩!」ってみんなついてくる。

例えば発達障害のある子を持つお母さんの場合、発達障害に関してだけ知識を深~くたくさん持ちすぎると落ち込んでいきがちです。
全然関係ない、たとえばジャニーズのグループのメンバーの出身地、とか冬虫夏草はいったいどんな虫?とかたくさんたくさん知ろうとする、そして興味を持ってさらに幅広く知識を増やす。そんなお母さんはいつの間にか子どもに対してもきわめて客観的にみられるとようになるもんなんです。いやほんとに。
そしてわが子が大衆の面前でパニックを起こして内心「ひえ~~~~」と思っていたとしても悠然と微笑み「このおもちゃがほしいのねえ。でも今日は買えないの~♪」なんてミュージカル仕立てで演じられれば、あっけにとられて子どもは落ち着くものです。ええほんとです。

この法則、普通の親でも、先輩でも、先生でも、医者でももちろん・・・結構あてはまるんですよ。
特に外来診療では、まさに私は演技力・もしくはエンサイクロペディアで乗り切ってますね(きっぱり)。

特に、なんだかうまくいかないな、私の子育て。と思っているお母さんたち。だまされたと思って試してみてくださいませ。

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