ブログ「子育て科学日記」

新年所感

ずっと更新されていなかったホームページが新年を機にリニューアル!
さらにブログもとても更新しやすく見やすくなって、私はとても感激しております。
友人主催の飲み会で知り合えたプロフェッショナルズ、SさんとWさんのおかげです。本当にありがとうございました。
私もぜひ心を入れ替え、今後は頻回に更新していく所存であります(笑)。

ところで、私は先日新年早々名古屋方面への出張があり、電車に乗っていたのですが、そこでとても印象的な出来事がありました。

まず、乗って最初に気付いたのは、向いに座っている推定7歳と4歳の姉妹が、ずうっと二人でつつきあいなどをしながら楽しそうに笑い転げていることです。
まさに「箸が転んでもおかしい」状態で、周りの乗客誰もが思わずつられて微笑んでしまう、そんな情景です。
そのかわいい女の子たちの隣には、推定35歳くらいのお父さんが座っていて、その二人を穏やかな顔で眺めています。

一方、私の列の向こうのほうに座っている推定10歳くらいの男の子は、さっきからずうっと隣に座る推定40歳くらいのお父さんと話をしています。
男の子が熱心に野球選手の球の打ち方について解説するのを聞いては、時折コメントを差し挟んでいます。

しばらく私はとてつもなくこの光景が懐かしいような、嬉しいような、良い意味での違和感を感じてなんだろうと考え続けていたのですが、ついにその違和感のもとに気づきました。
そう、「この電車に乗っている子どもたちは不機嫌じゃない!」
そして「この電車に乗っている子どもたちは、ゲームも携帯も触っていない!」
さらに「この電車に乗っている大人たちは、子どもを見ている!」
お正月期間、こういった光景を普段より多く見かけた気がするのは私だけでしょうか。

一昔前まではこんな光景が当たり前でした。でも今は「違和感」すら感じてしまうほと稀有なことになっている日本は、やはりどこかおかしいですよね。
大人が穏やかに微笑んで子どもを見てさえいれば、子どもたちは当たり前のように機嫌がよくなる。
その単純な事実、もっと真剣に私たちは考えるべきだと思います。
子育てだって障害のある子の支援だって、すべて根源はみな同じだと私は思っています。
そう、大人がまず「機嫌が良くなる」こと。
不機嫌な大人がいくら方法論だけで関わっても子どもは絶対によくなりません。
このことを、教育者も、医療関係者も、福祉関係者も、そして親たちも、皆知るべきだと私は思っています。
私の目下のテーマは「親支援」です。
いつも、お正月のようにできるだけ穏やかにゆっくりと過ごせる毎日の積み重ね、つまり生活が子どもをうまく育てるという事実を伝えていきたいと思っています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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