ブログ「子育て科学日記」

アメリカの危機

ニューオーリンズの様子が知りたくて毎晩CNNを見ています。とても大きなコンベンションセンターがあることと、「どこへ行っても同じ」アメリカの各州と比べると「very different」である独自の文化があることから、国際国内を問わず、サイエンスの学会は良く開かれる町です。私も数え切れないほど訪れたことがあります。画像で送られてくるNew Orleansは、私の知っている、常にJazzが流れているFrench tasteあふれる瀟洒な町並みとは似ても似つかぬ殺伐とした風景です。たった一つのハリケーンの襲撃でここまで壊滅的な被害を受けるものなのでしょうか?インタビューされている方たちが言っているように、ブッシュ大統領の方針の間違いなのでしょうか?あるいは天罰・・・?    話は変わるのですが約二週間前にニューヨークに行ったのですが、3年前に訪れたときとあまりにも違っているのに愕然としました。物価は高騰しているし、道はどこもここも渋滞しているし、人々からは笑顔が消えていました。私が大好きで憧れて、「いつかこの国に住みたい!」と思わせたあのアメリカの包容力はどこにも見ることができませんでした。 もしもこの変化が、そして今回の南部のdisasterがアメリカの奢りと間違った方向性への大きなしっぺ返しであり警鐘であるとするならば、近い将来日本にもおなじ運命が待っているとは思えないでしょうか? プラスチックの容器、紙ナプキン、使い捨てのスプーンやフォーク、24時間開いている店、すべて私が高校のころにアメリカを訪れて驚いた文化です。今は日本でも珍しくなくなっていますが、こんな消費が良いことだとは誰も言わないでしょう。 いったん慣れてしまった便利をあきらめることはとても難しいことです。でも石油の値段も高騰している今日、こういうことから自分たちを戒め、我慢していくことが、アメリカの二の舞を踏まずに済むための唯一の手段なのかもしれません。

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