ブログ「子育て科学日記」

不安の化け物

「ゲド戦記」を見ました。不勉強なので原作も知らないし、ジブリ作品にも疎いし、的外れなことを書いてしまうかもしれないのですが、見ていて一つだけ、すとんと自分の中で落ちる部分がありました。 与えられた生を粗末に扱ってしまう、命を軽んじてしまう、そんな人々に対してこの映画は、「それは不安に支配されているからだ。」というメッセージを伝えます。人間は元来、死や老いることを認め受容するから、生を尊ぶことができる。正義や悪を越えて、これがすべての人間に与えられた普遍のテーマなのだ、と。世界全体が不安に包まれて今、人々は死をきちんと見つめることも、それを通して生を尊ぶこともできなくなっている、そんなことをこの映画は伝えたかったのかな、と思いました。 ああ、そうか、今子どもたちも大人も、簡単に自分を傷つけたり他人を傷つけたりしてしまうのは、皆不安で不安でしょうがないからであり、それはきっと世界全体が不安で、きちんと人間の命について考えることができなくなっているからなんだ。そう考えると実に明快に納得できてしまいました。 本当は「フラガール」を観たかったのですが、じゃんけんに負けて(!)ゲド戦記を観られてよかったと思った今日でした。

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