ブログ「子育て科学日記」

明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。
今年こそは「日記」の名に恥じぬよう・・・・・・(苦笑)頑張ります!

人は、「生きている」だけで価値があるって、最近とても強く思います。
若いときには自分自身、いろいろな欲や望みに邪魔されていたと思います。
それに、せっかく生まれてきたのに、治療できない病気のために重度の障害を残してしまう子ども達を見続けていて、一体この子達の生きている意味って・・・と正直悩んでしまうことも多かったのです。
一人で歩くこともできない、自立もできない、言葉も話すことができない、そんな人生が決まってしまっている子ども達に複雑な想いを抱いていました。

でも、逆説的だけど本当は、一人では生きていけないからこそ、生きている価値があるんです。人を煩わせ、人を困らせ、人を泣かせたとしてもそれこそが人として生きる意味なのではないでしょうか。
特に日本人は迷惑をかけたくないという気持ちが大きすぎるような気がします。
「学校の先生に毎日呼び出しをかけられる」から、とか「学校に行くのが当たり前なのに行かないと言い出した」から、「子どもをなんとかしなくては」と追い詰められ、虐待まがいの厳しいしつけに徹してしまうお母さんに良く出会います。
本当は子ども自身は何も変わっていないのに、と思います。
ではこのお母さんは今まで、「学校でうまくやっているから」子どもを好いていただけなの?って思います。

だから、自分の期待するような子どもでなくたっていいじゃない、生きているんだからさって、今日も私はお母さんたちに言い続けています。

そして、本当に有難いことに障害もなく生まれてこれた子どもや私たちは、もちろん生きているだけで価値があります。その上で、他の人を笑顔にしてあげられたり勇気をあげられたりできれば、人生上出来なんじゃないでしょうか。
こう考えれば、早期教育だ塾だ受験だと「自分」のことばかりにかまけさせる育児がおかしいってことにそろそろ気づくはずなんだけどなあ~
また今年も地道に提言していこうっと。

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