ブログ「子育て科学日記」

はとバス紀行

久々にはとバスに乗りました。

映画の開始時刻までにちょっとした空きができたんです。そこは東京駅前。特に買いたいものもなく、お茶を飲むにもさっきから水分の取りすぎでお腹はタプタプ。

ふと、周りに目をやると、黄色いバスの隊列が!おお、はとバス。懐かしいはとバス。乗ってみようではありませんか。都合がよいことにちょうど1時間で都内を回る二階建てバスのツアーがありました。皇居、霞が関、国会議事堂、おなじみの名所を高~いところから眺める心地よさ。

圧巻は東京タワー!!

こんな角度から見たことない!と興奮のるつぼでした。その後、レインボーブリッジやお台場フジテレビ、オリンピック競技場や選手村、そして豊洲市場と急ピッチで進む工事現場を眺めながら、楽しいツアーは滞りなく終了しました。

ガイドさんもとても素敵な声で、笑顔を絶やさずミニツアーながら歌まで披露してくれて、さすが東京クオリティーの高い接客姿勢に頭が下がりました。ぜひ皆さんも東京にお立ち寄りの際には、はとバス、ご利用くださいませ(笑)。

はとバスと言えば思い出す事件があります。

今をさかのぼること約9年前、やはり時は夏休みシーズン、アメリカにいたときに大変お世話になった不動産屋さんの女性の友人(推定60代)が単身日本にやってきて、うちに滞在していました。私は日々講演会の予定が入っており、その日は東京で午前中の仕事。でもぼうっと家で待ちぼうけさせるのは悪いなあ、と名案を思い付きました。朝、東京駅まで3人で一緒に来て、友人Dと当時小5の娘をはとバスツアーに乗せ、私は講演会場へ。予定では、名所各地を回って観光をする4時間コースなので、私が講演会を終えて東京駅に戻れば、ちょうど戻ってきたはとバス組と合流できる!

・・・・がそんなに世の中うまくいくはずもなく。案の定?!帰ってきたバスに、友人Dと娘は乗っていない!というハプニングが起こりました。

私は、ひえ~とびっくりし心配して案内の方に聞くと「その二人なら、浅草で集合時刻に現れなかったので置いてきた」とのこと。確かにのんびり娘ではあるが、なんということをしでかしたのだ、どどどど~すんねん!と私はさすがにパニックになりました。ところがです、これがはとバスよくできており、同じ集合場所に次から次へと違うツアーのバスが到着するらしい。さすが無線網でそのあたり(よくあることなのか)さっさと連絡をつけあって、手回し了解を取り、件の二人連れ発見→他のバスに無事乗車、との連絡が入りました。ふう安心。

結局、予定時刻より1時間以上遅れて、しかも予定場所から2駅ほど離れた場所で、ようやく合流できました。なんでも、浅草で自由行動中、あまりにもおしゃれな!Tシャツ群に目を奪われた友人Dは、延々試着を繰り返し、集合場所に戻らねば間に合わない!という時刻を過ぎても終わらなかったとか。娘は「急いで!間に合わない!」という英語がわからなかったので(その時点で娘は英語力ゼロでした)伝えられず、結果、帰ってみたらとっくにバスは行ってしまった、ということでした。

以来娘は、「自分の命を守るためのコミュニケーション力」の必要性が重々わかったようで、17歳で単身スウェーデンに行って帰ってこれるまでに成長できました。あのはとバス経験は間違いなくその土台になっています。

「かわいい子には旅させろ」とはよく言いますが、なかなか今の治安を考えると・・・と二の足を踏む親御さんが多いのも事実です。いつも書いているような気がしますが、リスクとベネフィットをよく見据え、セーフティーネットをある程度張ったうえでの冒険から、そろりそろりと初めてみてはいかがでしょうか。

 

ページの先頭へ