イライラAさん、のんびりBさん
中学二年の不登校の子を持つお母さんAさんは「子供の務めである”学校へ行くこと”を放棄しているわが子の姿に心から腹が立ち、いらいらする。毎日毎日早く学校に行け、と文句ばっかり言っている」という。ところが、同じ中学二年の不登校の子を持つお母さんBさんは「最初はね、私も腹を立てていたんですけれども、だんだん子供が毎日いることになれちゃうと、一緒に昼のドラマ見てあーだこーだ言ったり、家事を手伝ってもらったりするのがなかなか楽しくて、ついもう学校休みっぱなしでいいや、なんて考えてしまうんですよ。ダメな親ですよね」なんて言っている。この二人の中学二年はその後対照的な経過をたどる。Aさんの子はいったん引きずられるようにして復学したものの、学校でパニック発作を起こして倒れることが頻回になり、ついに1歩も家から出られなくなった。Bさんの子は、現在復帰してから半年が経過しているが復帰後一日も休んでおらず、高校進学に向け猛勉強をしている。Bさんは「からだが参っちゃうから適当に休めばって言うんですけどねえ・・」と学校に行きだした子供の健康がかえって心配なようだ。これはあくまで架空の例ではあるが、今子育てをがんばっているお母さんたちにはAさんタイプが圧倒的に多いような気がするのは私だけだろうか。。