ブログ「子育て科学日記」

新年にあたり・・・

こんな怠慢な日記ですが、見てくださる方もいらっしゃることですし、今年も出来るペースで続けて行きたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。新年にあたり、抱負など語りたいところではありますが、抱負というよりは、年々強くなってくる自分の中の思いについて今日は語りたい、などと思います。 「こころを育てる」ということは脳を育てる、ということなんだ、そしてそれは日常のなにげない「大人から子どもへの働きかけ」で良くも悪くも劇的に変化するんだ、ということを脳科学の知識をベースにして、一般の方々にわかりやすくお話したい、ということが今私の中では一番のテーマになっています。何故こんなにもこのことにこだわっているか、というと、実は私自身が幼少期にきちんと心を育てる育てられ方をされなかったという確信があるからです。多分、時代とか性差別とか当時の常識とかいろいろな要因があったのでしょうし、精神的に追い詰められる背景もあったのでしょうから、いまさら私が私の育てられ方を糾弾するものではないと思っています。しかし今、基礎医学、基礎科学、臨床小児科学、心身医学、そして教育学と浅くではありますが広く研鑽を積んできた私が自分自身のこれまでの内的葛藤を振り返るとき、本当に自分はしなくてよい苦労をしてきたなあ、とつくづく思ってしまうのです。と同時に私の親もきっともっと子どもとのかかわり方がきちんと理論的にわかっていれば楽に子どもに接することができただろうに、と思います。 そんなわけで私は、すべての「子どもに関わる大人たち」に、脳科学から考える子ども育ての理論を聞いてほしいなと思って、今年も活動していきます。暗く長いトンネルから抜け出せたときに、親子揃って外来で見せてくれる笑顔が私の一番の幸せの元です。私は人が大好きです。人と関わって生きていけることがどれほど幸せなことかを強く思います。それが年々強くなってくる、自分の中の思いなのです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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